台湾活鰻搬出1050トン、日台鰻魚貿易会議で見通し

2017年5月23日

 日本と台湾のウナギ輸入の関係者が持ち回りで開催している日台鰻魚貿易会議が16日、台湾・台北市で開かれた。台湾側から台湾区鰻魚基金会の計40人、日本側からは日本鰻輸入組合はじめ生産・流通業界代表の計25人が出席、今夏の台湾産活鰻の動向とウナギ資源問題の現状を話し合った。6?8月の台湾からの搬出量合計は前年並みの1050トンになるとの見通しを共有した。

 台湾活鰻は、平成28年漁期のシラスウナギの池入れ量が2トン台と低調だったのを背景に、生産減が見込まれていた。ただ、枯渇に近い事態には至らない見通し。台湾側からは、6月に350トン(288トン)、7月450トン(475トン)、8月250トン(272トン)の見通しが示された。

 ただ価格上昇で、国産活鰻の相場に近づいていることが頭痛の種となっている。台湾産は5月2週の時点で、3P(一尾333グラム)でキロ2750円、4P(一尾250グラム)3150円、5P(一尾250グラム)3450円で動いた。[....]