2022年1月19日
古野電気が今年から、養殖関連の機器製造・販売と、データ解析サービス事業を本格始動させる。舶用機器開発で培った最新技術を用い、魚体重測定システムなどを独自開発。すでに、大規模養殖を展開する複数の大手企業などで運用も開始された。同社では養殖効率化を図る関連機器の開発で、拡大する養殖産業の新たなニーズに応えていく方針だ。
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同社は養殖関連機器企画開発事業の専門セクションを2年前に設け、養殖現場からのニーズが高い「魚体重測定システム」の開発に着手。世界で初めて魚群探知実用化に成功し、舶用機器分野で世界トップシェアを誇る同社の技術を生かし、「AIを活用した光学式魚体重測定システム」を開発した。
同システムの特筆すべき点は、既存市販品にはない高画質と人工知能(AI)技術による解析能力の高さ。海水が濁っていても、尾数や魚の測長を鮮明・高精度で画像解析し、得られた情報[....]