原料高も品質揃い好相場、枕崎と山川でカツオ節入札会

2017年9月29日

153トン超出品され約100人が参加した枕崎の「さつま鰹節入札即売会」

 「さつま鰹節産地入札即売会」が指宿市山川で14日、枕崎市で15日にそれぞれ開かれた。

 山川の入札会には昨年を上回る生産業者11社の44トン超が出品され、49社、約100人が入札に参加した。本節の最高値はキロ3805円と例年並みだったが、荒節などを含めた全体の平均単価は2220円と全体的に高値を付けた。山川水産加工業協同組合は、「原料高の中、少しでもよいものを作ろうと、手間暇かけて作られたものが多かった。上質な荒節も出品され通常より200円ほど高値で取引された」と話した。

 枕崎の入札会にも昨年を上回る21社から約153トン超の本節や荒節、サバ節などが出品され、全国の指定業者53社、約100人が入札に参加した。最高品質の本節の最高値は4275円と、昨年の4055円をさらに上回った。平均単価も2783円と昨年の2475円を上回る高値となった。

 枕崎水産加工協同組合は「品質もよく、高値で取引された。原料が高いため生産者もよいものを作ろうと、丁寧に作られた節が出品されたことも昨年より高値になった理由の一つ」と話している。[....]