南予向け水産ファンド、伊予銀行など養殖・加工に特定

2017年8月24日

 伊予銀行と政府系ファンドの?地域経済活性化支援機構(REVIC、以下機構)、宇和島信用金庫は22日、「愛媛南予水産業創成投資事業有限責任組合」(南予水産ファンド)を14日付で設立したと発表した。対象は愛媛・愛南町を中心とした南予地区の海面養殖業と水産加工業に特定。資金提供や人材育成のほか、加工・販売の新会社も設立し、地域の核となる水産業の振興を後押しする。

 規模は30億円。伊予銀と機構が約13億円、宇和島信金が3億円を出資、伊予銀と機構が出資する「いよぎん・REVIC・インベストメンツ」が無限責任組合員(GP)となり業務を運営する。

 地域金融機関と機構が特定産業と特定地域を対象にするファンドの創設は全国でも初めて。ファンドは資金提供や人材派遣以外に、参加事業者が出資し共同利用する水産加工・販売の新会社も近く愛南町内に設立する。養殖魚の生産から加工、販売まで地域で一貫した「面的投資」で新たな地域振興の核となる供給体制の構築を支援する。[....]