千葉漁連ノリ初入札、上場2倍427万枚で高値92円

2018年12月3日

新物の品質を確かめる買参人ら

 JF千葉漁連は11月29日、今年初となるノリの入札会を富津の、のり共販事業所で開催した。
 上場枚数は427万5490枚と、昨年の初入札の205万9900枚を大きく上回った。昨年は食害など複合的な要因が重なって思ったほど芽が伸びず、上場枚数も激減。一昨年も初入札直前に原因不明のバリカン症が発生し初入札を2回延期、320万枚余りの上場だった。
 今期は、特に食害対策としてノリ網を囲うなどの対策を講じたJF新富津漁協が順調に数量を伸ばして368万枚を上場。入札会には58社、130人余りの買参人が参加した。
 一枚当たり入札価格は最高値が昨年並みの92円、最安値は7・55円、平均は26・77円(昨年同期33・77円)だった。昨年は上場枚数が非常に少なく、買い手が新物を手当てしようと全体的に相場を引き上げたが、今年は数量も一定量まとまり「妥当な値段が付いた。上物から中間の物まで品も揃っていた」(同事業所)というスタートとなった。参加した買参人も「昨年よりも品質がいいのでは」と手応えを話していた。 
 ただ、水温もまだ高めのため、水温が下がる12月以降の収穫本番に向けて、精力的な生産が続いている。[....]