[1112]北西大西洋漁業機関(NAFO)第43回年次会合の結果について

2021年10月28日

 ■カラスガレイ割当1205?に/脆弱海洋生態系保護で禁漁区拡大

 9月20日から24日まで、ウェブ会議形式で開催された北西大西洋漁業機関(NAFO)第43回年次会合の結果についてお知らせします。

 北西大西洋漁業機関は、北西大西洋海域における漁業資源の長期的な保存および持続可能な利用の確保を目的として1979年に発効した地域漁業管理機関(RFMO)で、わが国は1980年から加盟しています。会議では、主にカラスガレイやアカウオなどの底魚資源の保存管理措置などについて議論しています。

 今回の会合には、わが国をはじめ、欧州連合(EU)、カナダ、米国、ロシア、ノルウェー、デンマーク(フェロー諸島およびグリーンランド)、キューバ、フランス(サンピエール・ミケロン島)、アイスランド、韓国、ウクライナおよび英国の13か国・地域が出席し、わが国からは、飯野農林水産省顧問、野村農林水産省顧問のほか、水産庁、外務省、国際水産資源研究所などから関係者が出席しました。

 今年の年次会合の主な結果は次のとおりです。

1.2022年のカラスガレイおよびアカウオの資源管理措置
 21年と同等の漁獲割当を確保し、わが国の漁獲割当はカラスガレイの1205?(21年は1286?)、アカウオは、550?(21年と同様)となりました。

2.脆弱海洋生態系の保護区(禁漁域)の見直し
 冷水性サンゴなどの脆弱海洋生態系の保護のため、最新の科学的評価に基づき禁漁域を拡大することになりました。(漁業への影響が最小限となるよう漁場を避けて設定)

3.次回年次会合
 2022年9月にポルトガルで開催される予定です。

(水産庁国際課)