北米新物イクラ商戦、今年も鈍い出足

2013年7月8日

 北米新物イクラの買い付けが、今年も出遅れている。一部は高値で東欧へ出荷され始めたが、長期的に高値安定が続く日本側バイヤーは、国内の高値買い疲れや越年在庫などを警戒し、容易に手出しできない情勢に変化はない。水揚げは本格化してきたが、新物商戦は果たして盛り上がってくるのかどうか。

 アラスカのイクラ生産は、かつては大半がパッカーによる塩蔵製品で持ち込まれてきたが、最近は醤油イクラの製造が台頭し始め、主に末端業務筋との太いパイプを所有する大手パッカーや水産会社、商社らが年々、その数量(現地醤油漬け生産)を増やしている。

(「イクラの国別輸入推移」)本紙参照[....]