北海道の秋サケ来遊3000万尾回復か、道総研予測

2018年6月25日

 北海道の秋サケ資源は今シーズンから回復に向かう。道総研さけます・内水面水産試験場が22日に発表した今年の秋サケ来遊予測数(沿岸漁獲・河川捕獲の合計)は3136万7000尾と、1980年以降最低だった昨年の1・8倍。昨年の3年魚(2015年級)が過去の平均値を大きく上回ったことから、今年の4年魚は平年並み(過去30年平均2425万尾)に回復すると予測した。
 札幌市内のホテルで開かれた北海道連合海区漁業調整委員会で、藤原真研究主幹が発表した。昨年の来遊数は1737万尾と前年(2579万尾)をさらに大きく下回り、37年ぶりに2000万尾を割り込む2年連続の歴史的な不漁となった。しかし3年魚が317万尾と過去30年平均の264万尾を上回る来遊数となり、前年の年齢別来遊数から翌年の来遊数を予測するシブリング法によって、今年の4年魚を2344万尾で、昨年の2・8倍に相当する回帰が期待されている。
 海区別・地区別では大量地帯のオホーツク海区が全体の46%を占める1457万8000尾。東部地区が昨年比176・6%、中部地区が158・9%などと、5海区14地区すべてで昨年を上回る予測となっている。好調な来遊が期待されている。[....]