北海道の特性生かした魚類養殖を/三坂・道総研主幹が講演

2020年1月21日

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道内魚類養殖について語る三坂氏

 【札幌】北海道栽培漁業振興公社主催の「育てる漁業研究会」が17日、札幌市の第2水産ビルで開かれ、道立総合研究機構栽培水産試験場の三坂尚行研究主幹が北海道での魚類養殖の課題と方向性について講演した。秋サケやスルメイカ、サンマなど主要天然魚種の生産が不安定化する中、道内でも養殖漁業の重要度が増していることを強調し、北海道らしい魚種の選定や地元農水産物の飼料への活用など、特性を生かした養殖体制の構築を推奨した。

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 北海道ではこれまで、天然魚の生産が豊富であることや、気象・海象的に養殖適地が少ないことから、魚類養殖は主体的に展開されてこなかった。三坂氏は道内でもサクラマスやマツカワなどの養殖が行われた例はあるが、[....]