北海道で秋サケ定置解禁

2021年9月2日

 北海道の秋サケ定置網漁が8月30日に解禁、1日に一部の地区で初水揚げ、2日以降本格的な水揚げがスタートする。今年の秋サケ来遊予測は前年比8%減の1677万尾と過去最低水準の厳しい状況が続く見通しだが、8月中旬以降、マス小定置による混獲サケの水揚げが伸長していることから、関係者は本番の秋サケ定置でもこの状況が続くことを期待している。

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道漁連によると、マス小定置によるサケの混獲は8月末現在で2000トンを超え、前年の2倍ペースで推移している。

 北海道の沿岸水温は8月上旬までかなり高水温で推移していたが、盆すぎから急激に低下。さけます・内水面水産試験場の卜部浩一研究主幹は「沖で待機していた早い群れが水温が下がったタイミングで一気に陸(オカ)に寄ったのではないか」とみている。[....]