内食需要増で干物堅調、新型コロナ感染の懸念

2020年4月22日

クリックで画像を大きく表示します

干物産地では「ここ数年にはない忙しさ」

新型コロナウイルス感染拡大の懸念により内食需要が高まる一方で買いだめ消費が幅を利かせる中で、水産加工品の代表格である干物が存在感を増している。生産量日本一の静岡・沼津では、ホテル・旅館向けの納入が激減しているものの、量販店・スーパー向け販売は前年比1?2割、最大で3割程度伸びている。

近年は消費者のライフスタイルの変化から、縮小傾向だった干物市場。その風向きが変わったのは3月中旬からだった。新型コロナウイルスを取り巻く状況が深刻化するにつれ、量販店・スーパーからの注文が徐々に増加。7日の7都府県に対する非常事態宣言で加速[....]