八戸・定置 試験的に操業再開

2021年9月3日

 青森県・八戸港沖での貨物船座礁・重油流出事故で、操業を休止していたJF八戸市南浜漁協の定置網漁業者が、8月下旬から試験的に操業を再開し、31日には3か統がワラサ、ヒラメ、アジなどを八戸第二魚市場(小中野)に水揚げした。ただ、依然、事故終息までの道筋はみえておらず、漁業関係者らは今後の漁業活動への影響や、風評被害に対する不安を募らせている。

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 事故は8月12日に発生。同漁協の定置網漁業者4業者は同月中旬、流出油による網や漁獲物の被害を回避するため、当面の間の網の撤去と操業休止を決めた。27日から一部業者が海の状況を見ながら試験的に操業を再開。その後、一度休止したが、31日に油がないことを確認したうえで再び操業を行い、漁獲物の販売にこぎ着けた。今後、網の切り替え時期に入るが、再開後も引き続き様子をみながら試験操業を続けるという。[....]