全海水インタビュー/長元信男会長、輸出拡大続ける

2018年2月5日

クリックで画像を大きく表示します

「メリット感じてもらえる全海水に」と語る長元会長

 昨年5月に就任した長元信男全海水会長に、今年のシンポジウムで訴えたいことや、養殖業者が直面している課題、今後の方向性などについて聞いた。
 ◆長元会長/全海水は四国・九州を中心に15府県の養殖業者の団体が加盟しているが、加盟していない生産者もいる。会長就任以降、こうした生産者や関連団体・企業に声を掛けており、理解が進んでいると手応えを感じている。魚価が下がった時に補填されるセーフティーネットの仕組みなどは、全海水が中心となって関係各所に要望して実現した制度。会員になっていなくても恩恵を受ける形になっている。全国の生産者は、全海水の団体の存在意義を理解して、一緒に取り組んでもらいたい。
 外国人技能実習生の取り組みなど、全海水でも必要性を感じている課題がある。
 ◇問い/全海水では輸出促進にも取り組んでいます。
 ◆長元会長/昨年まで、中国、ロシア、米国など各国で日本産の養殖魚の機能性の高さ、おいしさをアピールしてきた。今年もオールジャパンとして輸出拡大に向けた取り組みを続けたい。全海水は制度面の改正や日本産養殖魚のイメージアップなどで風穴を開けるのが役割。養殖業が成長産業として続くためにも、足りないものは補填し戦略的に実行していきたい。[....]