全海水、養ブリ、タイ在池増で窮状訴え/自民党養殖懇話会

2020年6月26日

 自民党の養殖漁業懇話会が24日、東京・永田町の党本部で開かれた。全国海水養魚協会の長元信男会長は「昨年ブリ200万本を輸出したうち、鹿児島からは約115万尾を出荷。今年は新型コロナウイルスの影響で需要が6?7割減少し生産者は非常に厳しい状況にある」と窮状を訴え、山本有二会長に生産者支援を求める要望書を手渡した。山本会長は水産庁の事業を利用しようとした生産者の事例を紹介し「せっかく確保した予算。使いやすい補助金の給付体制を一緒につくることを誓いたい」と話した。

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 長元会長は「養殖ブリの相場は前年同月からキロ110円安、カンパチは250円ほど下がった。「積立ぷらす」は出荷して初めて補填される仕組みで、現状は在庫の処分ができずイケスに稚魚が入れられない。何とか対策を取ってほしい」と求めた。[....]