修学旅行代わりに「漁業体験」/佐渡

2020年7月16日

定置網の様子を見守る小・中学生たち

 新潟県佐渡島で10日、地元の小さな学校の子供たちが地場産業である漁業の仕事を間近で学習した。

 島北端の鷲崎漁港に集まったのは、佐渡市立内海府小・中学校の全校児童・生徒計10人。父親や祖父が海で働く様子などを見て将来、漁業後継者に育ってもらえるならと、内海府漁業生産組合(本田裕敏組合長)が学校からの申し出を受けて今年初めて実施した。

 中学生3人は今月末までに関東圏への2泊3日の修学旅行を予定していたが、新型コロナウイルス感染防止のため秋に変更。それも実現の見通しが立ちにくい状況になっているため、それを聞いた児童7人全員と両校の教職員らが中学生を励ます気持ちから、一緒に操業見学を希望し、市教委へ届け出ての体験学習の正式授業となった。[....]