佐藤 力生 氏(さとう・りきお=JF鳥羽磯部漁協監事、JF熊野漁協監事、JF三重漁連監事、元水産庁技官)

2021年12月28日

単身赴任していた三重・鳥羽の答志島の自宅で21日、心筋梗塞のため死去、70歳。26日に鳥羽で火葬に付された。葬儀・告別式は、1月16日午前11時から、千葉・鎌ケ谷市の昭和セレモニーkioro鎌ヶ谷(鎌ケ谷市鎌ケ谷4?1?30(電話047?441?4444)で行われる。喪主は、妻・富美子(ふみこ)さん。時節柄、近親者のみの家族葬として行い、香典の儀は、固く辞退するとしている。

佐藤氏は、大分県出身で、東京水産大学(現東京海洋大学)卒業後、水産庁に入庁。資源管理や漁業調整、水産経営の課題などに現場目線で取り組み、定年退職後は三重県に単身赴任し、現場の漁師として水産問題に真正面から向き合い、率直な意見を具申した。水産経済新聞では、2013年1月からコラム「漁師力生の熊野灘」の連載を開始。12月23日付の「力生 離島・答志に住む」(第154回)では、北海道クロマグロ訴訟が「棄却」されたことについて、「最高裁の裁判官に正義の判決を求めたい」と、最後まで漁師としての現場目線で訴えていた。

著書に「コモンズの悲劇から脱皮せよ」(2013年北斗書房)。