佐渡でミンク水揚げ、航行する船舶に警戒呼び掛け

2020年6月11日

水揚げされた1トン超のミンククジラ

新潟県佐渡市の北端に近い鷲崎沖に仕掛けた内海府漁業生産組合(本田裕敏組合長)の定置網(沖合約1・5キロ、水深60メートル前後)にクジラ1頭が掛かり、関係者は佐渡沖に近い日本海側を航行する船舶に警戒と注意を呼び掛けていた。

 クジラはクレーンを使って漁船から同漁港へ移し、大型トラックでJF新潟漁連両津支所(両津地区春日)に近いところにある水産加工業者の工場内へ搬入。新潟県佐渡地域振興局の水産担当者が立ち会いで種類や大きさなど調べたところ、長さ4・7メートル、重さ1トン以上(同局など推定)あるメスの「ミンククジラ」と判明した。また、水揚げした際はすでに死んでいたことも目などの状態から分かった。

 イナダやワラサ、イカなどを追って佐渡沖へ迷って近づいたところ、網に掛かり、身動きできずに息絶えたとみられている。解体後、カマボコや魚肉ソーセージなどの原材料に加工された。[....]