仙台市場で新物ベニ子初入荷、アラスカCR産112箱

2017年6月1日

クリックで画像を大きく表示します

抽選販売される新物ベニ子(5月31日午前5時)

 全国最大の筋子消費地・仙台市場に5月31日、北米産の新物ベニ子112箱(一箱5キロ)が初入荷した。上場量は昨年の約1・3倍。58箱が翌日入荷に回ったが、漁獲の順調な滑り出しを反映し平年と大差ない水準。「新物を心待ちにしていた」買参人が集まり特有の熱気に包まれた。

 5月18日に解禁されたアラスカ州カッパーリバー(CR)で生産、空輸で持ち込まれたチルド物。ニチレイ、東洋水産、東邦物産の3社で、仙台水産がニチレイと東洋水産の70箱(昨年37箱)、仙都魚類が東邦物産の42箱(51箱)を相対販売した。

 例年のCR産の初入荷品と同様、全体的に羽筋が小さく、等級は2・3等中心。品質は「香りが非常に強く、味もいい」「近年まれにみる出来栄え。色目も素晴らしい」などと高評価だった。1等の価格(一キロ当たり)はニチレイと東洋水産が4800円、東邦物産が4500円で、2等以下はともに各400円落ち。越年在庫の少なさ、世界的な魚卵需要の増大などから若干の上げをのまざるを得ない相手があった」という。[....]