京都市場、水産棟1期エリア竣工

2021年10月14日

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故・池本氏の遺影を手にする弘子夫人(?から3人目)と門川市長(同2人目)?勝村会長(右端)ら関係者

 京都市場施設整備事業の一環で、2018年11月から整備が進められていた新水産棟1期エリア(鮮魚部門)が、去る9月12日竣工し、同月22日から業務を開始した。閉鎖型施設による高度な衛生管理の実現や、全国初となる独自の衛生管理「京都基準」の策定など、新たなニーズに応えた水産流通拠点として、大きな一歩を踏み出した。特集では、関係者の声を交えながら同施設を紹介する。

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 今回竣工した新水産棟1期エリア(鮮魚部門)の最大の特徴は、施設全体を閉鎖型空間とした点。これにより、食の安全・安心を確保する高度な衛生管理を実現した。

 棟内入場時の手指、靴底の消毒を行うサニタリールームを設けたほか、搬入車両タイヤなどの消毒設備も完備。また卸売場・仲卸店舗などには、次亜塩素酸水を常時使用可能とする生成装置を導入した。荷物の入出も、温度管理された棟内とつなぐトラックバースを通じて直接商品を[....]