乾ノリ2年連続70億枚台か、在庫少なく価格高止まり

2017年4月19日

 全国漁連のり事業推進協議会が16日現在で発表した乾ノリ共販漁連別実績によると、4月15日までの全体の上場枚数累計は73億18万枚(前年同期比1%増)、金額962億4633万円(15%増)と1000億円に迫る額となっている。一枚当たりの平均単価は13・18円(13・8%、1・6円高)。辛うじて大不作となった昨年に届いた状態で、2年連続の不作は必至となった。

 全国の生産は終盤で、主力産地の九州地区の佐賀有明は13日、福岡有明は14日に今期の漁を終了。5月の兵庫、宮城の入札をもって、今期はすべての入札を終える。

 九州地区では、漁序盤に海況の影響などで生産が危ぶまれる時期もあったが、その後、生産状況に落ち着きが戻り、相場高も背景に漁最終まで積極的な生産が続いている。そのため現時点で、不作だった昨年を何とか上回った。特に品薄感の強い、加工向けを中心とした下物の相場が一時、例年の2倍まで上昇。そのため漁後半に入っても平均単価は下がらず、13円台を記録。また単価高を受けて、共販金額の累計は960億円を突破した。

 全共販漁連で金額の累計は前年を1割から4割上回っている。[....]