主要商材の回顧と展望/「他力」から「自力」で

2016年1月1日

 世界的な水産資源の伸び悩みと買い付け競争の激化で、昨年の輸入事業も前年並みを確保するのが精いっぱいだった。ただ、対ロシア経済制裁の長期化や中国の経済成長率の鈍化、米国の高値修正などを背景として、一昨年ヒートした商材は次第に落ち着きを取り戻しつつあるし、一部では日本優勢に回帰する商材も見受けられた。しかし、競争力が多少なりとも回復したのは決して日本の「自力」ではなく、競合多国の勢いが一時的に弱体化した「他力」によるもの。引き続き力強い国内マーケットの構築を急ぐ必要がある[....]