不漁で小型でも脂、札幌で「まるごと根室・サンマ直送便」

2017年9月22日

盛況だった「根室さんま直送市」。例年に比べ小ぶりなサンマにも 長蛇の列

根室の水産、行政、金融など“オール根室”で構成する「ねむろ水産物普及推進協議会(愛称・まるごと根室)」は20日と21日、札幌市の道庁赤れんが庁舎前広場で「根室さんま直送市」を行った。不漁で浜値高の厳しい環境だが、「札幌市民の期待に応えたい」と敢行、「根室のサンマ」をPRした。

 今年が7回目。サンマ漁の盛漁期が遅れる傾向を踏まえ、昨年に比べ10日ほど遅い開催となった。

 目玉の炭焼きサンマは昨年と同値の一尾200円で販売。今期の小型化を受けサイズは130グラムと昨年(160グラム)より小ぶり。箱売りも行い2キロ15尾入りを昨年比200円高の2200円で販売した。炭火焼きは2日間で2000尾、箱売りは1000箱を準備した。

 漁協女性部はサンマのツミレが入った「浜の母ちゃん特製『さんまの刀汁』」(一杯200円)を販売。寿司店がサンマを棹前コンブで巻いた根室の新・ご当地グルメ「根室さんまロール寿司」(600円)を初めて販売した。炭火焼きの匂いに誘われ、ビジネスマンや観光客が旬の味覚を堪能した。

 売り込みの指揮を執っていた杉山忠・夫杉山水産会長は「価格はとても採算に合うものではないが、今年のサンマは小さくても脂があっておいしいので、たくさんの人に食べてほしい」と話していた。[....]