下関、クジラ生肉で賑わい

2021年11月19日

クジラの大きさに驚く児童たち

 16日に下関漁港地方卸売市場に初上場されたイワシクジラの生肉は、尾の身に過去最高のキロ12万円の値が付けられるとともに、約1・5トンが続々とセリ落とされ、同日には市内や近隣地域の量販店、飲食店などで販売された。

       ◇       ◇       ◇

 唐戸の商業施設・カモンワーフにも店を構える「ふくの里」では、約50キロの尾の身と赤肉を仕入れ、午前10時すぎに店頭に並べた。赤肉は一パック1000円、尾の身は3000円という価格で販売。うわさを聞きつけた近隣住民が早速購入に駆け付けるなど、クジラ文化が定着する下関という地に希少性も相まって高い注目を集めた。

 豊前田町の下関くじら館では2日間限定で「生肉コース」を提供。刺身とローストホエール、ちらし寿司にミンクの竜田揚げで4500円というコースで、刺身に尾の身が加わると1000円増し。これまでに国際捕鯨委員会(IWC)に出席するなど、全国的にも知られる小島純子店長は「同じ赤肉でも性質は異なる」と分析しつつ、[....]