サンマ漁再浮上、花咲連日1000トン超で浜値も軟化

2018年9月20日

 サンマ漁が再び上向いてきた。根室・花咲では週明けの17、18日と2日連続で1000トン超の水揚げを記録、浜値も軟化しており、商戦に活気が戻ってきている。花咲の水揚げは17日に1330トン、18日は1160トンに上った。このほか、厚岸や釧路、三陸の大船渡、気仙沼などでも水揚げがあり、各産地がサンマで活気づいた。
 今期は走りの8月下旬こそ好漁に恵まれ「豊漁、安値」と大きく報道されたものの、9月に入ると一転して悪化。魚体も小型化し、全国水揚げは100トン割れの日が続くなどトーンダウンしていた。大型船は一時公海で魚群を探索後、再びロシア二百カイリ内で操業するなど対応に追われた。
 漁業情報サービスセンター(JAFIC)道東出張所によると、漁獲が顕著に上向いたのは9月15日の晩から。「公海での漁獲が回復」、一晩で100トン以上を漁獲する船も出て、17、18日の水揚げ増加につながった。魚体は大型(体長29センチ以上)が2割、中型(24?29センチ)が5割、小型(24センチ未満)が3割と中型が主体。130?140グラムも多くみられるという。
供給増加を受け浜相場は軟化。花咲は17日の高値200円とほぼ8月下旬の好漁時の水準に戻った。[....]