ロシア水域サケ・マスひき網試操/漁獲効率に手応え

2021年7月12日

 ロシア200カイリ内でひき網によるサケ・マス試験操業を行っていた海洋水産システム協会の用船が8日、根室・花咲港に帰港し、ベニザケやカラフトマスを水揚げした。漁獲量はマスを主体に昨年を上回る約88トンに達し、漁獲効率の面で一定の成果を上げた。翌9日に行われたセリでは、希少なベニに昨年比9割高の高値キロ8100円(税込み)が付いた。

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 同船は6月7日に花咲を出港し、10日から今月5日まで26日間操業した。操業日数は新型コロナウイルス禍で操業条件をめぐる日ロ間交渉が遅れた昨年に比べ、11日増えた。操業海域は昨年と同じ「3A」区。[....]