ロシア水域、8月操業見送り/全さんまが方針決定

2021年6月11日

過去5年間の8?12月における生サンマ水揚量

 全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、八木田和浩組合長)は、所属している棒受網船によるサンマ漁で、漁期序盤に中心的な漁場となってきたロシア水域での操業について、8月いっぱいは見送る方針を固めた。2021年漁期の出漁日含めて、6月29日開催の理事会で正式に決定する見通しだ。

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 資源状況が不安定で日本近海への来遊環境も悪化しているサンマは、19年漁期、20年漁期と2年連続で漁獲量が統計開始以来最低を更新している。特に漁期序盤が振るわず、水揚げ本格化が10月半ばという苦しいシーズンが続いている。[....]