リアルタイムで遠隔操作、水中ドローン実証実験

2022年4月1日

手元のコントローラーで遠隔操作を行った

近畿大学は3月30日、NTTドコモと第5世代移動通信システム(5G)を活用した水中ドローンの実証実験を行った。同大学東大阪キャンパスから約130キロ離れた和歌山・串本町の同大学水産研究所大島実験場を、低遅延の5G通信でつないで実施。水中ドローンをリアルタイムで遠隔操作し、イケスを回遊するマグロの撮影、養殖網の点検を行った。また、アームを取り付けたドローンを船上から操作し、マグロ死魚の回収実験も行われた。

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 両者は、水中ドローンの活用により完全養殖クロマグロ観察、養殖網の点検、2日に1回潜水するダイバーの負担軽減を目指す。

 同大学水産養殖種苗センターの岡田貴彦センター長は「ダイバーがイケスに入るよりも、マグロへのストレスを少なく、より近距離での観察ができる。台風通過後や水深50メートルの潜水を水中ドローンで代替し、危険が伴うダイバーの負担軽減を目指したい」と手応えを話した。[....]