モズク性別、遺伝子で判別

2022年6月10日

 沖縄科学技術大学院大学と沖縄県水産海洋技術センターの研究者らは9日、オキナワモズクの種である盤状体のオス・メスを判別するための9種の遺伝子を同定することに成功したと発表した。養殖に適した盤状体のみを選ぶことで効率的な種付けができるようになるほか、高水温耐性をもつ新たな品種をつくる交雑育種にも活用できる可能性がある。

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 モズクには食用部位である胞子体を生み出すオスとメスが接合した複相の盤状体と、その元となる配偶子(動物では精子や卵に相当)を生み出すオスとメスそれぞれの単相の盤状体が存在する。盤状体の形状は3種類ともほぼ同じであるため、今までは判別することが不可能だった。[....]