モジャコ漁、3月1日解禁へ 

2022年2月16日

 モジャコ(ブリ稚魚)漁が鹿児島県や宮崎県、長崎県などで、昨年よりも1か月近く早い3月1日から解禁する見通しだ。昨年は最も早い解禁となった高知県が3月23日から出漁したが、漁期が始まった時にはすでにモジャコが北上したあとだったとみられ、過去最低の漁獲量に終わり、養殖ブリ相場の高騰につながっている。養殖ブリは輸出の重要品目でもあり、今季の潤沢な採捕で池入れ量回復に期待がかかる。

          ◇          ◇          ◇

 全国のモジャコ採捕計画をもつ14県の合計尾数は2392万3000尾で、昨年の2274万尾の計画をわずかに上回る。

 昨年のモジャコの歴史的な不漁を受けて、各県は運用の柔軟化を決めている。これまでは採捕計画をもつ県の申し合わせで解禁後の漁期は23日間で、充足率が50%に満たない場合にはプラス7日、それでも少ない時にはさらに10日と延長してきた。この統一の漁期制限をやめ、必要な場合には各県で定めるとした。[....]