マグロのセレノネイン、人体の抗酸化力増強

2022年7月21日

摂食試験に用いられた血合い肉の刺身(塩ゴマ油)

 マグロに多く含まれるセレノネインが人体にもたらす効果を臨床試験している神奈川県などの研究チームは、継続的に摂食することで体内の抗酸化力が増強されることを確認した。検証途中ではあるが、特にセレノネインを多く含む血合い肉で有意性が高い。特に血合い肉120グラムを週3食・3週間食べた群では「長寿遺伝子」と呼ばれるサーチュイン2が1・7倍に増加したことが分かった。

       ◇       ◇       ◇

 臨床試験は県と水産研究・教育機構、聖マリアンナ医科大学の共同で、昨年10月から開始。メバチの赤身や血合い肉を1週間に3食(摂食量は一食当たり80グラム群と120グラム群)・3週間継続して食べてもらい、血液中のセレノネイン蓄積量を計測。老化や寿命の制御に重要な役割を果たすとされるサーチュイン遺伝子の活性やストレス度を測定した。[....]