プラ削減で元断つ、国産流促センターが魚安心セミナー

2019年12月20日

 海洋のマイクロプラスチックによる魚食への不安を指摘する人が出つつある中で、正しく問題を理解しようと、大日本水産会などを構成員とする国産水産物流通促進センターは18日、「マイクロプラスチックと魚介類」についてセミナーを開催した。

セミナーは水産庁の国産水産物流通促進事業を活用して都内の三会堂ビル「石垣記念ホール」で開かれ、100人以上が出席した。海洋プラスチック問題の第一人者である東京農工大の高田秀重教授が講演し、「魚を食べない方がいいのか」の問いには「排泄(せつ)されるので大丈夫」としながら、「将来も安心して魚を食べ続けるには、使い捨てプラスチックの使用を減らすしかない」と強調した。

「海洋のマイクロプラスチックのことで安心して魚を食べるためには、魚に入ってしまう使い捨てプラスチックの使用を減らし、元を絶つしかない」と説明し、行政、民間企業、市民の意識改革の重要性を訴えた。[....]