ブリTACに不安と疑問

2022年7月13日

ブリの資源評価結果(2022.1.28公表)

水産庁は11日、ブリの漁獲可能量(TAC)管理に向けた論点整理のため、漁業関係者から意見を聞く水産政策審議会資源管理手法検討部会を、オンライン参加も交え都内で開催した。ブリは全国で漁獲される重要資源のため関心が高く、漁業者ら23人が参考人として出席。資源評価の結果と現場の実感との乖(かい)離に疑問を呈する意見や、クロマグロ同様の厳しい管理を不安視する声などが相次いだ。

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 ブリ資源は近年、増加傾向にあり、2010年以降は資源量で約30万トンを超える高水準になっている。漁獲量も歴史的にみて高く、20年はモジャコおよび韓国(直近5か年の平均漁獲量は約1・5万トン)の漁獲も含め11・8万トンだった。[....]