ブリ潤沢ねり物回復寒さ次第、鍋物商材主要8品目動向

2019年12月17日

12月に入って本格的に寒気が到来し、いよいよ鍋物がおいしい季節がやってきた。近年は前年比で高値になる商材が優勢だったが、今年は養殖ブリなどいくつか値頃で拡販できる商材がありそう。水産物のファンを取り戻すための起爆剤にしたい。主要8品目を選んで動向を紹介する。

▽サケ(冷サケ全般)/秋サケ在庫なく、ベニザケ急減。潤沢なチリギンでは値頃な大型に出番か。

▽養殖ブリ/在池尾数が多く供給量は潤沢。相場も弱含みで推移。年末に向けてさらに下げ傾向か。

▽ARアカエビ/大型中心に在庫潤沢。産地安値で販売の柱。扱い業者多く利益確保難しい。

▽練り製品/揚物類などを中心に生産量は全体を下回っている。寒さが続けば動きも回復見込み。

▽カキ/2度にわたる台風の影響で生産量が減少し、高値相場。身質はよく、1、2月が正念場。

▽マダラ/気温高続き丸物もフィレーも需要低迷で安価。前シーズン効果で今後需要増の期待も。

▽冷ギンダラ/生産は良好なものの、相場高が続き市場はシュリンク。安値移行も荷動きなし

▽アンコウ/主力常磐筋の回復もあり、市場の取引数量は増加基調。セット物の単価で魅力出せる。[....]