ヒラメ陸上養殖生産量、海面の40%に

2022年6月28日

 水産庁は24日、2021年度の陸上養殖の実態を調査した結果、391事業者が参入していることなどが分かったと発表した。回答を寄せた事業者の生産量は全体で2356トンに上り、ヒラメでは陸上養殖との合計は海面養殖だけの生産量を40%近く上回り、トラフグ、クルマエビでも同様の実態が明らかになった。

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 魚種別生産量が多いのは、早くから陸上養殖を確立させてきたヒラメの670トン。次ぐニジマスが551トン。クルマエビが449トン、トラフグ334トン、海ぶどう215トン、そのほか137トンで計2356トンだった。

 水産庁が発表している海面養殖業の魚類、クルマエビ、そのほかの藻類の合計は2021年実績で25万6300トン。このうち、フグ類は2900トン、ヒラメは1700トン、クルマエビは1300トンだった。フグ類の養殖をトラフグとし、それぞれ合計するとヒラメは海面養殖生産量だけと比べ39・4%増の2370トン、トラフグは11・5%増の3234トン、クルマエビは34・5%増の1749トンと、マーケットに影響を及ぼす多さだった。[....]