ネギトロの大坪水産、焼津にマグロ・カツオ新工場着工

2018年6月19日

大坪水産の新工場の完成予想図

 ネギトロなどの生食用冷凍マグロ、カツオ加工製造を行う大坪水産?(大坪隆明社長、焼津市)は、焼津市内に既存の2工場を集約・統合した新工場を5月中旬に着工、来年3月末に完成、5月に本格稼働する予定。最新の衛生管理による加工体制で生産能力を1・5倍にし、製品の販売増を目指す。
 東名高速・大井川焼津藤枝スマートインターにも近い焼津市利右衛門に約1万4800平方メートルの土地を確保。鉄骨造り2階建ての加工場棟を建設し、超低温冷蔵庫(保管温度マイナス60度C)を付設する。1階に加工場、2階は事務室、品質管理室、休憩室、食堂などを配置。超低温冷蔵庫(庫腹量1500トン)は2期に分けて整備していく。土地代を含めた総投資額は約21億円。
 既存2工場を統合した新工場は、冷凍マグロ・カツオの1次、2次加工室とチルド加工室(マグロ製品のチルド品、冷チル品、冷凍品を製造)を設ける。新工場が完成後、1年以内に対米HACCP認証を取得し、EU・HACCP認証の取得も計画する。
 大坪社長は、「マグロ、カツオの生食製品作りでは引き続き衛生管理を図った中で、品質志向にこだわっていく。より海外輸出も図っていきたい」と抱負を語っている。[....]