トラフグ口白症診断手法を開発/福井県立大、三重大共同研究

2021年5月24日

 福井県立大学と三重大学の共同研究グループはこのほど、養殖トラフグが口白症にかかっているかどうかを確定診断できる手法を初めて開発した。病原ウイルスのゲノム(遺伝子情報)の一部とみられるRNA(リボ核酸)を発見、このゲノムを検出することで口白症診断が可能となった。

       ◇       ◇       ◇

 口白症に罹病したトラフグの致死率は高いが、これまでこの病気の診断手法がなかった。今回の手法開発によってPCR検査で口白症の検査・診断が可能になる。今後、ゲノム情報を元にしたワクチン開発につながることが期待されている。研究成果は学術雑誌「魚病研究」に掲載された。

 福井県立大学海洋生物資源学部の宮台俊明名誉教授、末武弘章教授、瀧澤文雄准教授らと、三重大学の一色正教授との共同研究で行われた。[....]