データ活用で「使えるガイドライン」へ/水産データ協議会

2021年2月9日

 水産分野でデータを利活用するための環境整備について話し合う有識者協議会(主査=宮下和士北海道大学教授、事務局=NTTデータ経営研究所)の第3回会合が5日、オンラインで開催され、データを活用していくうえでの基本ルールを示すガイドラインの骨子案を基本的に了承。データ提供者にとって分かりやすい実例なども盛り込みながら、「使ってもらえるガイドライン」を目指すことを確認した。協議会は、年度内にもう一度会議を開催。データ活用のガイドラインの骨子や標準化案を最終化し、来年度のガイドライン作成につなげる。

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 ガイドラインの骨子では、データを提供する漁業者の負担にならず利益保護を基本としながら、スマート化で水産業の成長産業化という成果につながる仕組みにする必要性を確認。データ利用についても、本来の利用目的(一次利用)かそうでないか(二次利用)に分けたルールを設けず、「第三者利用」として一本化したルールを設ける方向性も決めた。[....]