スルメ20年水揚げ、史上2番目の不漁

2021年2月12日

 JF全漁連は9日、2020年の国内のイカ水揚げ状況を発表した。スルメイカは生鮮、冷凍合わせて3万7085トンと前年を13%上回ったものの、全漁連による1984年の統計以降では前年(2019年)に次ぐ2番目に少ないボリュームにとどまった。平均単価はイカの需要離れや新型コロナウイルス禍の影響から、12%安のキロ595円にダウンした。

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 生鮮の数量は8%増の3万1509トンだった。北海道が47%減の5687トンと低迷した一方、三陸地区が29%増、北陸での水揚げが伸びた本州日本海地区が56%増と増え、全体では前年を上回った。

 冷凍は48%増の5576トン。北海道の函館、三陸の八戸、本州日本海の石川、山形のすべてで前年を上回る水揚げがあった。日本海漁場での中型イカ釣り漁船の漁獲が時期によってまとまりをみせたことや、11月に三陸沖で漁場が形成されたことなどで全体を押し上げた。[....]