スルメイカTAC/過去最低5万7000トン

2020年2月3日

 水産庁は1月30日、農林水産省会議室で、スルメイカの2020年漁期の漁獲可能量(TAC)設定に関する意見交換会を開き、5年連続で過去最低となる5万7000トン(前年比15%減)とする案を示した。記録的不漁が数年続いている中、参加した漁業者からは早急な資源回復や資源評価の精度向上を求める声が相次いだ。

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 主に日本海で漁獲する秋季発生系群の資源水準は「中位・減少」。資源量は16年漁期以降、減少しており、19年漁期は63万トン。19年漁期後の親魚尾数は10億6000万尾でBリミット(回復措置が必要な水準)を下回っている。資源減少の要因は、1999年漁期以降の[....]