スルメイカ漁10月の全国前年比半減、年間最低更新も

2019年12月19日

JF全漁連のまとめによると、全国の10月のスルメイカ水揚げは前年同月に比べ、生鮮が減少、冷凍が激減し、トータルでは52%減の4045トンと半減した。漁獲減少の「底」がみえない厳しい状況が続く。

 生鮮は本州日本海側が前年に比べわずかに増加したものの、主力の北海道が不振。三陸も伸び悩み、トータルでは30%減の3701トンにとどまった。冷凍は中型イカ釣り漁船の日本海漁場での漁獲が振るわなかった影響で、89%減の343トンと落ち込んだ。盛漁期の10月に船凍品の水揚げが3ケタにとどまるのは異例だ。平均単価は生鮮が42%高のキロ816円、冷凍が69%高の1002円。冷凍は前月の9月からさらに69円上昇し、近年最高値を更新している。

 1月からの累計水揚げは生鮮が前年同期比15%減の1万9964トン、冷凍が72%減の2907トン、合計で32%減の2万2871トンにとどまっている。[....]