スルメイカ水揚げ/前年超えも低水準

2020年12月14日

 国内のスルメイカ水揚げは記録的不漁だった昨年を上回るペースで推移しているものの、年間合計は引き続き“低水準”の範疇にとどまりそうだ。

 JF全漁連のまとめによると、今年1月から10月までの累計水揚げは、生鮮が前年同期比27%増の2万5401トン、冷凍が31%増の3802トン、合計で28%増の2万9203トンと前年を上回って推移している。

 10月単月の集計をみても、生鮮は八戸、久慈・宮古・山田などが伸びた三陸地区、石川が増加した本州日本海側、九州地区が軒並みプラスとなり、全国トータルで56%増の5769トンと伸長。冷凍も山形、石川など本州日本海側でまとまり、全国トータルで1135トンと、中型イカ釣り船の入船のタイミングが合わなかった昨年同月の3倍以上となった。[....]