スマート漁業の効率化へ、水中での給電に成功/豊橋技術大・田村准教授

2021年6月17日

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海中ドローンの給電イメージ

 マリノフォーラム21(MF21、渡邉英直会長)は14日、会員を対象にした新技術勉強会をウェブ会議方式で開催した。豊橋技術科学大学の田村昌也准教授は、バッテリー駆動の水中ドローンを水の中で給電する、送受電器について発表。充電のたびに水中から引き上げる作業が不要になり、効率よく計画的にドローンを利用できる。

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 水は導電性が高く、広範囲に電気が放出されやすい特性がある。そのため水中での非接触給電は、自動車などを対象とした陸上での実施と比べ損失率が高く、実用性は難しいとされてきた。

 田村准教授は、高い導電性を電気の誘電体として利用する発想に着目した。水中に沈めた薄型平板電極を送電器と見立て、ここに高周波電圧を加えると電磁界が発生する。[....]