サンマ水揚げ28%減、3万トン届かず/全さんま集計11月末

2020年12月11日

 全さんま(八木田和浩組合長)は10日、2020年漁期の11月末現在における水揚げ状況を発表した。11月の1か月で1万4000トン強を積み増したものの、いまだ3万トンに届かず2万7197トン(前年比28%減)止まりとなった。極度の不漁から平均単価は10キロ当たり4962円(53%高)で高止まりしているために、10月末に6%減だった水揚金額は前年超えに転じている。

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 12月上旬は連日、数百トンの積み増しが認められ、ぎりぎり3万トン超えを視野に入れた。とはいえ、史上最低の前年最終累計(4万517トン)の“更新”は確実。単価高の恩恵で、水揚金額は現状134億9596万7000円(10%増)と1割増しではあるが、19年漁期が前年の6割以下だったことを考えれば、棒受船団にとって2年続けての薄漁は大きな打撃だ。[....]