サンマ、2年ぶりの3000トン超

2020年11月17日

 史上最低だった前漁期を下回るペースで推移する2020年漁期のサンマ棒受網漁で14日、太平洋側の根室から小名浜までの8港の合計で一日3000トン超がまとまった。速報値の3285トンは、一昨年10月23日(3026トン)以来となる約2年ぶりの3000トン台で、同年10月6日(3242トン)をわずかに上回り、ここ数年の一日の最多水揚げを更新した。

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 水揚げがやや上向いた10月半ば以降、一日1000トン以上となったのは7日目。11月9日には今漁期初の2000トン超えとなる2192トンを記録していたが、漁場が遠方なこともあって水揚げは散発的で11、12日はゼロになるなど不安定だった。今回の3000トン超えも、天候急変を見越して寄港タイミングが重なった「めぐり合わせの要因が大きい」(全さんま)ものの、前年の6割程度の漁獲に沈む中で勇気づけられるニュースとなった。[....]