サンマ、浜値高水準続く

2021年10月21日

 サンマ漁は10月半ばを過ぎても沖での漁獲ペースが上がらず、浜値が下がり切らない状況が続く。今期は魚体が昨期より大きく、旬の商材として引き合いは強いとされるものの、産地の加工業者や消費地卸からは“浜高”による仕入れの難しさやコスト高を指摘する声が上がる。

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 漁業情報サービスセンター(JAFIC)によると、サンマ漁船は目下、根室・花咲の東南東400キロ前後の公海に主な漁場を形成、大型船で1日半ほどかかる場所という。漁模様は芳しくなく、18日の晩の漁獲は大型船のよい船で15トン、平均(40隻)で7・2トン、小型船も平均(20隻)で4・8トンにとどまった。[....]