サンマ、史上最低年の7割 

2021年11月11日

 全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま)は10日、2021年漁期最初のサンマ水揚げ状況をまとめた。10月末現在で統計開始以来史上最低の20年を下回る、水揚数量9440トン(前年同期比27%減)にとどまった。9月の出足は昨年を大きく上回ったが、10月半ば以降に失速し逆転を許した。その後ようやくシーズン1万トンを超えたものの、史上最低を3年連続して更新する可能性が高まっている。

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 21年漁期は、漁期前予報では前年に比べて日本列島近くに魚群が分布していただけに、前年より早くから魚群の来遊が活性化することが見込まれていた。確かに昨年と違って9月の来遊はあったがあとが続かず。シケも重なって上積みできないまま10月を終えた。[....]