サバ類減枠74万5000トン、29年TAC案を提示 

2017年4月17日

29年漁期サバ類、サンマ、ズワイTAC案

 サンマ、サバ類、ズワイガニの平成29年漁期TAC(漁獲可能量)設定に関する意見交換会が14日、水産庁で開かれ、同庁がTAC案は、サンマは前年と同量の26万4000トン、サバ類は7万7000トン減の74万5000トン、ズワイガニは523・5トン増の5516トンと提示した。
 サバ類では、マサバ対馬暖流系群について、ABC(生物学的許容漁獲量)38万6000トンに、総漁獲量に対する日本の排他的経済水域(EEZ)内における漁獲量比率の直近5か年(23?27年)の平均値(44・8%)を掛けた17万3000トンを日本EEZの値とした。
 ゴマサバ東シナ海系群は、ABC3万8000トンに、総漁獲量に対する日本のEEZ内における漁獲量比率の直近5か年(23?27年)の平均値(80・5%)を掛けた3万1000トンを日本EEZの値とした。
 サンマは北太平洋漁業委員会(NPFC)で国際的な資源評価作業が進んでいることから、ABCは設定せず、日本の漁業者の安定的な漁獲を担保する観点から、前年と同量とした。
 ズワイガニは、オホーツク海系群について、ロシア水域とのまたがり資源であることから、最大の来遊に対応できるよう、近年の最大漁獲量(905トン)をベースとした。[....]