サバ独自枠の不安視を払拭

2021年9月1日

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オンライン会見するウェストバーグ次長

 ノルウェー漁業省のアン・クリスティン・ウェストバーグ次長は8月30日、日本の水産メディア向けオンライン会見で、ノルウェーが自国で独自枠を設定しサバ漁を例年より早め、日本の関係者から不安視する声が出ていることに対し、「品質もよく、漁獲枠消化もかなり好調なペースで進んでいる」と述べ、不安視する声を払拭した。8月末現在の漁模様は枠の47%に当たる14万3000トンに達しているという。

 英国の欧州連合(EU)離脱による漁業協定の失効、ノルウェーと英国の2国間交渉の決裂などにより、英国海域で漁ができないノルウェーは今シーズン、前年よりも44%多い独自枠を設定し、例年よりも早い8月上旬に自国海域内でサバ漁をスタートさせている。[....]