サケ・マス需給(2014/15年度)/異例の高騰で市場萎縮

2015年6月19日

 総供給量が50万トンを割り込んだのは、2000年度(平成12年度)以降で初めてのケース。既報の通り、チリギンを中心とした輸入物が予想以上に集まらず、秋サケやマスなど国産の水揚げも再び減産。前年度からの越年数量も少なかったことから、とうとう50万トンを割り込んでしまった。

 と同時に、総供給量から輸出と今年の4月末在庫を差し引いた総消費量も約35万トンに縮小し、これもまた近年最悪の数字となった。チリギンの異常な高値張り付きや、不漁による秋サケの浜高などが切身やフレークなど加工品の価格をつり上げ、消費の鈍化に直結。マーケットの異常な縮小に[….]

「サケ・マスの需給推移」、「冷凍サケ・マス魚種別供給量の比較」本紙参照