サクラマス養殖、大型化・周年出荷成功

2020年11月13日

入善海洋深層水を活用した養殖施設

 富山県射水市の近畿大学水産研究所富山実験場は、入善町(同県下新川郡)およびJF入善漁協と共同で、入善海洋深層水を用いた、大型で周年出荷可能なサクラマス養殖に成功した。今後はブランド化と増産を目指し、将来的には入善町の名物として展開していく考えだ。

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 富山県の名産品「鱒寿司」の原料であるサクラマスは近年、漁獲量が激減している。このため同実験場は2011年から海水でのサクラマス人工稚魚飼育に着手。16年からは入善町、入善漁協と連携し、入善海洋深層水パークで入善海洋深層水を活用したサクラマス養殖を開始、18年に完全養殖を達成した。[....]